岩より強いブレーカ
場所は、ブレシア側の国道39号アプリカ道路沿いで、なかなか訪れない春の悪天候が、ただでさえ厳しい状況をさらに難しいものにしているように感じられます。
本日訪問している工事現場では、エドロとトレゼンダを結ぶ州道沿いに掘られる2本のトンネル(それぞれ長さ400 mと200 m)の建設に携わる、ダレビオ市の企業、Accisa SpA社の作業員が働いていました。
Accisa SpA社のテクニカルディレクター兼サイトマネージャーであるMassimiliano Duca氏が説明するように、これは道路改良プロジェクトです。実際、工事現場周辺には、トラック2台が通れないカーブのボトルネックがありますが、今回の工事で解消され、道路システムが大幅に簡素化される予定です。
難しい建設現場
サン・セバスティアーノ地区にあり、同名の教会がトンネルの真上にあるエドロの建設現場はかなりの外構工事(4000 m3以上)をほぼIndeco HP 5000油圧ブレーカで行いました。
この工事は、特に打撃に弱いダルストーンの上で行うので、難易度が高いです。ブレーカの先端が驚くほど簡単に貫通する様子を観察するのは容易なことですが、実際にはそれには何の生産性もありません。このような岩石では、工具には全く問題がないのですが、ブレーカの構造そのものが試されます。この工具は、本来、引き裂くのではなく、割る作業をすべきなのですが、その代わりにチゼルが完全に岩に入り込んでしまい、作業者はテコの原理で岩を割らざるを得なくなるのです。このように、やっていることはブレーカの誤用になるのですが、仕方がないことで、この作業も行える機材なのであれば、それは本当に頑強な機器ということです。
トンネル工事に関しては、訪問した時点では、貫通距離約20 mの工事が始まったばかりでした。Accisa社の人たちは、ジャンボ機による掘削と坑道掘削の複合作業を行っています。地雷を爆発させた後は、爆発物の残骸除去をした後、Indecoブレーカで破砕岩の除去をする段階となりました。それは、ドリルの測定でさらに50 cm先に進むことができるフェーズです。また、ブレーカによる作業で岩盤の表面を十分に削り、危険な塊を取り除き、安全にリブの組み立てを進めることがでます。
そのため、このような状況でのブレーカの信頼性は非常に重要です。ブレーカが故障すると、トンネル内の作業にも、新しい道路部分の工事にも影響が出ます。しかし、国道39号沿いの建設現場では、これまでに発生した問題は、極寒の気候が原因で、低温の影響を受けることが明らかな自動給油システムの効率が損なわれることだけでした。それはトンネル掘削工事が始まるまではそうでしたが、今日ではトンネル内の工事となり、ブレーカを外環境にさらさずに済むようになりこの問題も解決しました。
作業中のアタッチメント
この工事のためのトレンチ掘削は2月初旬に始まり、両トンネルを含む敷地全体は2010年末に完成し、エドロのトンネルは夏までに完成する予定です。現場では、10人が、Indeco HP 5000ブレーカを装備したNew Holland 385ショベル、ジャンボ、キャタピラーローダー、Perliniリジッドダンプトラック2台、キャビン、サポートビーム用、フォーク付きマニトウ伸縮リフト、各種発電機、スプリットコンクリート用のCifaポンプなど、さまざまな機材を使用して作業を行っています。2005年に旧Cetti SpAの支店を買収して設立されたAccisa社は、道路工事(舗装を除く)、土木工事に加えて、道路・鉄道トンネルの建設にほぼ特化しています。中部・北イタリアを含む非常に広い地域を対象とした活動をしています。
この会社ではサイト設計を担当する技術事務所スタッフを含め、約30名の従業員が働いています。エンジニアの Massimiliano Duca氏はこう説明しました。 「私たちのIndecoのブレーカでの仕事はフィレンツオーラの現場(爆薬を使用せずブレーカだけで造られたトンネル)でした。ラヴェンナのMaie社からHP 5000を2台搭載したショベルをレンタルし、そのうち1台を買い戻した仕事です。現在、私たちはIndecoのHP 5000を2機所有しています。これはこの機械の優れた性能と、スペアパーツやサービスの面での利便性による選択です。また、やはりIndeco社の製品に変わりありませんが、少し小さくて古いモデルも数機所有しています。」