採石場でのIndecoのブレーカ:勝利の選択
Indecoのブレーカは、採石場での一次採取の為の需要が高まっています。その理由を探ってみましょう。
南イタリア、ポテンツァ近郊の急峻な森林丘陵地帯に、小さいながらも高効率の採石場「Lopardo」があります。この採石場は年間約15万立方メートルを生産しており、現時点ではあと5年の生産が見込めると言われています。
しかし、Lopardo家はすでに隣地の申請手続きを始めています。採石場の石はさまざまな用途に使われますが、そのほとんどは道路建設市場向けです。1991年以来、採石場ではIndecoのブレーカが二次破砕に使用されてきましたが、それまで火薬を使用していた一次破砕にもこの方法が選ばれたのは、ここ2~3年のことです。
その理由はいくつかあります。まず、火薬のコストが上がって経済的なメリットがほとんどなくなったこと、また、厳しい環境規制や安全規制によって制限が厳しくなり、管理が難しくなったことなどが挙げられます。二次破砕でブレーカの優位性を強く実感していた同社にとって、一次採掘でもブレーカを使い始めるのは当然のことでした。その結果、連鎖的なメリットが生まれました。ブレーカによる一次採掘に移行することで、マイクロクラックの少ない高品質な骨材を得ることができます。また、騒音や振動、発破の残滓などによる環境汚染も少なくなっています。
実際、他のヨーロッパの採石場では、住民居住区に近いなどの環境要因から、15年以上前から油圧ブレーカが一次採掘によく使われています。しかし、Lopardo採石場が示すように、より信頼性の高い最新世代のブレーカを使った一次採掘は、火薬使用に伴う官僚的な問題を軽減するだけでなく、経済面でも有効な選択肢となったの です。石材の摩耗性にもかかわらず、これらのブレーカは信頼性を証明し、生産性と稼働率の両点で良い結果を出しています。
大型のIndeco HP 9000ブレーカ(フィアット・日立FH 450-3 45トンクラスのショベルに搭載)は稼働3000時間、新型のIndeco HP 5000は4000時間を超えています。HP 9000は静音モデルではありませんが、前世代の同サイズ機と比較すると、その騒音レベルは格段に低くなっています。
Indecoのマーケティングマネージャー、Michele Vitulano氏は、この利点はブレーカの基部に特殊なポリウレタンブッシュを挿入することで実現したと説明し、シリンダー周辺の内部振動を抑えるとともに、摩擦による摩耗を低減させたと述べています。このアップグレードは非常に好評で、現在ではIndecoの大型ブレーカに標準装備されています。