2本のINDECO社製ブレーカがウェロビー川で活躍
オーストラリアのビクトリア州メルボルンの南西にある広大な平野にあるポートフィリップ流域の一部をなすのがウェロビー川です。
川から数キロメートルのところにはエインズベリー地区が広がっており、ビクトリア州政府は、この地に川の下を通る水の再利用を目的とするパイプラインの建設を計画しています。
この地域には、国内有数の広さを誇るユーカリの森が広がっており、そこには絶滅の危機にさらされている動植物が生息することから、周辺の環境にもたらす影響を最小限に抑えなければなりません。
そして、ビクトリア州政府からこのパイプラインの設置を請け負うことになったのがGreat Western Water社です。そのプロジェクトを成し遂げるため、川の下を掘る掘削機を設置するため、深さ15メートルの大きな穴を2つ掘る必要がありました。
この2つの大規模な掘削作業は、さまざまなINDECO社ブレーカ (HP 18000を1台、HP 12000を3台、HP 9000を4台、HP 7000を4台、HP 5000を2台、HP 4000およびHP 2500を1台ずつ) を所有し、水インフラや下水処理施設、排水システムなどの建設に特化した企業Jaydo Costruction社が担当しました。
この工事では2台のINDECO社製ブレーカが使用されており、日立製69トンショベルカーに搭載されたHP12000で11メートルの深さまで掘削を行い、次に、Jaydo社がINDECO社チームとSouth East Engineering社の協力のもとで、さらに3メートル掘削できるような延長装置を設計し、HP9000を使って、15メートルの深さまでの掘削に成功したのです。